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世界のスタートアップを大阪に

ジョシュア・フラネリー:世界的イノベーション支援組織として、すでに10年以上の経験値を持つ、Rainmaking Innovationの日本法人代表を務める。
20年以上のグローバルビジネス経験を持ち、オーストラリア、アメリカ、イギリスでの経験に加え、日本、中国で各7年間ビジネスを行うなど、アジアでのビジネス経験も豊富に有する。

Q. レインメイキング社のビジネスの概要をお聞かせください。

レインメイキングは2007年、デンマークの首都、コペンハーゲンで設立されました。2007年よりロンドンに本部を構え、現在は世界中に23の拠点を持ち活動しています。

レインメイキングは、スタートアップ企業を支援することで「世界の問題を解決する」という理念を実現しようとしています。

我々の支援の強みは、2007年以降の活動により、世界中の起業プロセスのデータが集まっていることです。データを用いることで、これから成長する起業家の皆様に的確な支援を提供できます。

ここ大阪にあるGVH#5は、レインメイキング社の日本における拠点であり、我々が運営する起業支援プログラム、Startupbootcamp Scale Osakaの拠点でもあります。このプログラムでは、日本の関西地域に拠点を持つ7つの大企業(阪急電鉄株式会社、株式会社電通、JR西日本グループ、読売新聞、日本たばこ産業株式会社、さくらインターネット株式会社、株式会社三井住友銀行)とパートナーシップを結んでいます。
全て日本を代表する規模の企業であり、このパートナーシップは起業家にとって大きな可能性を秘めているといえるでしょう。

プログラムの目的は大きく2つあります。
ひとつは日本にまだない技術をスタートアップを通じて取り入れること。ふたつめは、世界に向けて、大阪や関西をアピールし、実際にスタートアップ企業を誘致するところまで手掛けたいと考えています。

このプログラムは2021年までの3年間、毎年実施する予定で、今年(2020年)は2年目となります。1年目は国内外から13の企業が選抜され、パートナー企業との協業の可能性を探ってきました。国際的な感覚と日本でのローカライズの視点をうまく組み合わせた、他にはないプログラムとして、今後も運営していく予定です。

Q. レインメイキング社およびStartupbootcamp Scale OsakaがGVH#5を拠点とすることとなったきっかけは?

きっかけとしては、GVH#5の運営母体である阪急電鉄からのアプローチがありました。5年前にベルリンで同社と出会い、レインメイキングに共感いただき、理念も合致していたことが協業の決め手となり、GVH#5は自然な流れで我々の拠点となりました。

Q. 大阪、梅田という場所に感じる魅力は?

大阪には他の都市にはない魅力があります。都市としての規模が大きく、マーケットとしても期待できますし、高いレベルのスタッフを集められるということです。交通の便も非常によく、日本全体にビジネスを拡大する拠点として適しています。東京に比べコストが抑えられることもスタートアップにとっては大切なことです。

また、大阪は新しいことに挑戦しやすい土地柄だと感じます。大阪の一般的な印象のとおりフレンドリーさを感じることはもちろん、それに加えて、まずはやってみようという気概と失敗を許容できる人情があるように思います。リスクを取れることはアントレプレナーシップにとって重要なことです。

大阪の企業同士が協業していることも特徴的です。Startupbootcamp Scale Osakaでは、一見、同じ交通系でライバルのようにも感じられるJR西日本と阪急阪神が一緒に関西を盛り上げていこうという機運があることも驚きでした。
他にも関西経済連合会や関西経済同友会もオープンでよいコミュニティですね。

Q. GVH#5のサポートや仕組みで特に満足しているものはありますか?

セミナールームや会議室等、設備として充実していることはもちろん、GVH#5のスタッフもとてもフレンドリーで、困った時には素早く対応してくれます。英語の話せるスタッフもいますし、サポートは非常に充実していると感じます。
我々にとって、GVH#5はホームであり、スタッフや起業家のメンバーとも仲間として関係を築けている実感があります。海外のビジネスや手法を熟知していて理解してくれるスタッフもいます。

また、GVH#5には、国立大学である大阪大学や英オックスフォード大学のイノベーションに関する拠点があり、GVH#5の中で産学連携の体制ができていることも非常に心強く感じています。

Q. 今後、GVH#5に求めることは?

今までGVH#5のスタッフはビジネスのサポーターであり、貴重な友人でもありました。ビジネスのニーズも理解しあっていますが、気軽な談笑もします。そのような関係性はこれからも続けていきたいですね。
ビジネスの面でいえば、世界的なコングロマリットである阪急阪神グループとの更なる協業を目指したいと考えています。例えば、阪急阪神グループは宿泊施設チェーンを展開しており、今回Startupbootcamp Scale Osakaに参加した食に関わるビジネスとのコラボレーションの可能性も探っていました。

Q. スタートアップを志す方、GVH#5への入居加入を検討している方へのメッセージをお願いいたします。

GVH#5が位置する大阪・梅田エリアはスタートアップにとってベストな場所です。関西の中心地であり、なんばの繁華街や、東京など大都市への新幹線が発着する新大阪駅もすぐ近くです。GVH#5にはビジネスを深く理解する仲間がいます。そして、ビジネスだけでなく、暮らしていくうえでも大阪は素晴らしい場所です。
ぜひこの愉快で躍動感のある都市でビジネスを始めてください。

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ビジネスアワードの受賞やEXITなど大きな成長を成し遂げる起業家を輩出してきたGVH#5。GVH#5の誇る先輩起業家やサポーター、GVH#5を取り巻く人々の想いを取材しました。

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